ツール

発注・仕入・在庫管理ツールの比較と選び方

発注・仕入先・在庫・原価・会計連携の観点で、スプレッドシート、在庫管理SaaS、ERP、Sankaを比較。CRMの受注後をどこで管理するかを整理します。

Sanka Editorial TeamFully automating your back office
更新 2026年6月6日4分で読む

発注・仕入・在庫の管理は、「発注書を作れるか」だけでは決まりません。商品マスタ、仕入先、発注、入荷、在庫数、原価、粗利、そして会計連携まで、どのシステムがどの段階を正として持つかで運用の重さが変わります。CRM(HubSpotやSalesforce)で営業・受注を管理していても、発注後の入荷・在庫・原価はExcelに戻りやすい領域です。

このガイドでは、発注・仕入・在庫管理に使われる選択肢を、スプレッドシート、在庫管理SaaS、ERP、そしてSankaの観点で比較します。受注はCRMで管理し、発注後の在庫・原価・会計を安全につなぎたい、という前提で整理します。

まず決めること

ツールを比較する前に、次の4点を決めます。

判断軸確認すること
在庫の正在庫数・ロケーション・引当をどのシステムで管理するか
原価の算出移動平均・先入先出など、原価と粗利をどこで計算するか
発注の起点受注、在庫下限、需要予測のどれをトリガーに発注するか
会計連携仕入計上・棚卸資産・売上原価を会計ソフトへどう渡すか

発注書の作成だけで選ぶと、入荷差異、在庫評価、原価更新、会計仕訳が後工程でExcelに戻りやすくなります。差が出るのは発注後の処理です。

比較サマリー

選択肢向いているチームCRMとの関係注意点
スプレッドシート取扱品目・拠点が少なく、例外処理が限られるチーム手動でコピー在庫・原価・発注履歴の整合性を人が保つ必要があります
在庫管理SaaS在庫数・入出庫の可視化を優先するチーム連携設計が必要発注・原価・会計まで含めると別ツールが要ることがあります
ERP会計・購買・在庫を一体運用したい中〜大規模チーム連携・移行が前提導入範囲が広く、設定・運用コストが高くなります
SankaCRMの受注から発注・在庫・原価・会計をつなぎたいチームCRMを受注の正として、その後の業務をSankaで管理在庫の可視化だけが目的なら過剰になることがあります

1. スプレッドシート・手運用

商品点数が少なく、発注先や入荷のパターンが安定している場合は、スプレッドシートでも回ります。導入コストがなく、柔軟に項目を足せるのが利点です。

向いているケースは次の通りです。

  • 取扱品目と拠点が少ない
  • 発注頻度が低く、入荷差異が起きにくい
  • 在庫評価や原価更新を月次でまとめて行える
  • 棚卸や会計連携を担当者が手動で確認できる

注意点は、件数が増えたときの整合性です。発注残、入荷、返品、在庫引当、原価の更新が複数シートに分かれ、誰が正を持つかが曖昧になります。

2. 在庫管理SaaS

入出庫やロケーション在庫の可視化を主目的とする場合、在庫管理SaaS(zaico、ロジクラ、inFlow、Sortlyなど)が候補になります。バーコード、ハンディ、ロケーション管理など現場運用に強いのが特徴です。

向いているケースは次の通りです。

  • 倉庫・店舗での入出庫を正確に記録したい
  • ロット・シリアル・賞味期限などを管理したい
  • 在庫の見える化が第一優先である

注意点は、発注・仕入先管理・原価計算・会計連携をどこまで含むかです。受注(CRM)や会計ソフトとの間で、商品・原価・仕訳の所有者を別途決める必要があります。

3. ERP

購買、在庫、原価、会計を一体で運用したい中〜大規模チームには、ERP(NetSuite、各種クラウドERPなど)が選択肢になります。会計と在庫が同じ基盤に乗るため、原価・棚卸資産の整合性は取りやすくなります。

向いているケースは次の通りです。

  • 会計・購買・在庫を単一基盤で統合したい
  • 監査・内部統制の要件が厳しい
  • 導入・移行・運用に十分なリソースがある

注意点は、導入範囲と期間です。CRMとの連携、既存データの移行、項目設計が前提になり、小回りの利く運用には向かないことがあります。

4. Sanka

Sankaは、CRMの受注を起点に、商品マスタ、発注、入荷、在庫、原価・粗利、会計連携までを業務として管理したいチームに向いています。HubSpotやSalesforceを営業・受注の画面として残しつつ、発注後の処理をSanka側で整えます。

典型的な流れは次の通りです。

  1. CRMの受注・商品・取引先を確認します。
  2. Sankaで発注、入荷予定、在庫引当、仕入先条件を管理します。
  3. 入荷差異、返品、ロケーション在庫、在庫評価(移動平均など)を更新します。
  4. 売上原価・粗利を算出し、棚卸資産・仕入計上を会計ソフトへ渡す前にレビューします。
  5. 必要なステータスをCRMへ戻します。

Sankaが向いているのは、発注書の作成ではなく、その後の入荷・在庫・原価・会計の確認が重くなっているケースです。

関連ページ:

どれを選ぶか

在庫の可視化だけが目的なら在庫管理SaaS、会計まで含めて一体運用するならERP、品目・拠点が少なければスプレッドシートでも始められます。CRMで受注を管理していて、発注・在庫・原価・会計のつなぎ込みが課題なら、受注の後工程を業務として持てるSankaが現実的な選択肢になります。

まず「在庫の正」と「原価の算出」をどこに置くかを決め、そこから発注と会計連携の設計に進むと、後戻りが少なくなります。

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著者

Sanka Editorial Team

Fully automating your back office

Sankaは、HubSpotとSalesforceのCRMデータを請求、在庫、会計、バックオフィス業務につなぐ実務ガイドを作成しています。

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