Sanka

HubSpotの取引から見積・CPQまで

HubSpotで営業を進めながら、Sankaで見積作成・承認・契約・受注までのCPQワークフローを完結させる方法を解説します。

概要

HubSpot単体では、商品明細付きの見積(Quote)までは作成できますが、承認フロー、複雑な価格ルール、数量ディスカウント、契約管理、受注変換といったCPQ(Configure, Price, Quote)に必要な機能が限られています。 Sankaを使うと、HubSpotをそのままCRMとして運用しながら、HubSpotの取引を起点に「見積作成 → 承認 → 契約 → 受注」まで一気通貫のCPQフローを構築できます。 このガイドでは、HubSpotユーザーがSankaで最短にCPQを立ち上げるための手順と、HubSpotネイティブでは難しい価格ルール・承認設計の作り方を解説します。

HubSpot単体のCPQ制約

HubSpotネイティブのQuote機能には、以下のような制約があります。
  • 金額・ディスカウントに応じた承認ルートの自動振り分けができない
  • 顧客別価格、ボリュームディスカウント、バンドル商品などの複雑な価格ルールに非対応
  • 見積→受注→在庫引当→請求という受注後フローが途切れる
  • 契約書の版管理と履歴追跡ができない
  • 多通貨・複数税区分の柔軟な処理が不足
Sankaは、HubSpotの取引データを保持したまま、これらの不足を埋める形で動作します。

前提条件

CPQフロー全体像

HubSpotの取引からCPQを回す流れは、次の4ステップです。
  1. 見積作成 — HubSpotの取引をSankaに取り込み、商品明細付きの見積を作成する
  2. 承認 — 金額・ディスカウント閾値に応じて承認フローを自動で振り分ける
  3. 送付・契約 — 見積をPDFで顧客に送付し、合意後に契約レコードを作成する
  4. 受注変換 — 合意した見積をSankaの受注に変換し、在庫引当・請求へつなぐ

ステップ1: HubSpot取引から見積を作成する

HubSpotで取引(Deal)が成立段階に進んだら、その取引をSankaに取り込んで見積を作成します。
  1. Sankaの見積オブジェクトを開き、新規作成で「HubSpot取引から作成」を選択します。
  2. HubSpot連携経由で同期された取引一覧から、見積化したい取引を選択します。
  3. HubSpot取引に紐づいた商品明細(Line Items)がSanka見積の商品項目に自動で引き継がれます。
  4. 通貨、税区分、納期などSanka側で追加管理したい項目を埋めます。
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HubSpotの取引ステージとSanka見積のステータスをステータスマッピングで対応付けておくと、両システムで進捗が揃います。

ステップ2: 承認フローを設定する

HubSpotでは金額に応じた承認ルートの自動振り分けができませんが、Sankaでは見積に対するオブジェクトアクションワークフローとして承認を設計できます。 よく使うパターン:
  • 見積金額が一定額を超えたら営業マネージャー承認
  • ディスカウント率が一定を超えたらファイナンス承認
  • 特定商品カテゴリが含まれる場合はプロダクトマネージャー承認
Sankaの承認フロー設計については、承認管理を参照してください。

ステップ3: 見積を送付・契約化する

承認が完了した見積は、そのままPDFとして顧客に送付できます。
  1. 見積レコードからPDFをダウンロード、またはメール送付用リンクを発行します。
  2. 顧客が合意したら、見積のステータスを「受諾」に変更します。
  3. 必要に応じて契約レコードを作成し、契約期間・自動更新条件を設定します。
HubSpot側の取引ステージを「Closed Won」に進めると、Sanka見積のステータスも連動して更新されるよう、ステータスマッピングで双方向同期を設定できます。

ステップ4: 受注に変換して請求へつなぐ

合意した見積は、ワンクリックでSankaの受注に変換できます。受注に変換すると、以降のバックオフィス業務が自動で接続されます。
  • 在庫引当(物販の場合)
  • 請求書の生成と送付
  • 定期請求のサブスクリプション化
  • 会計仕訳への反映
受注以降の具体的な流れは、請求管理サブスクリプション管理で解説しています。

HubSpotにない価格ルールを作る

Sankaでは、HubSpotのQuoteでは表現しきれない価格ルールを商品マスタと連動させて設計できます。
  • 顧客別価格: 会社ごとに商品の単価を上書き
  • ボリュームディスカウント: 数量レンジで段階的に単価を変更
  • バンドル商品: 複数商品をセットで提示し、セット価格を適用
  • 契約期間別価格: 年契約・複数年契約で別単価を適用
商品マスタの設定方法は、商品オブジェクトの使い方を参照してください。

HubSpotとのデータ同期

SankaとHubSpotは双方向で同期が可能です。以下のような運用がよく使われます。
  • Sanka見積のステータスをHubSpot取引のカスタムプロパティに書き戻す
  • HubSpotのDeal Stageが変わったらSankaのワークフローをトリガー
  • SankaからHubSpotのコンタクトへ請求書リンクをメール送付
双方向同期の設定は、HubSpot連携のプロパティマッピングで行います。

よくある質問

Q. HubSpotのネイティブQuoteはそのまま使えますか? A. 使えますが、承認・契約・受注変換はSankaで行うことをおすすめします。HubSpot Quoteは軽量見積、Sanka見積はCPQ本格運用、と役割を分けるのが実務上は効率的です。 Q. Sanka見積の金額変更はHubSpot取引に反映されますか? A. プロパティマッピングで「Amount」などを双方向同期に設定していれば、Sanka見積の合計金額をHubSpot取引の金額に書き戻せます。 Q. 見積のバージョン管理は可能ですか? A. Sanka見積は版数管理に対応しており、顧客交渉で金額やスコープが変わった場合も履歴を残せます。

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