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HubSpotとSalesforceの違いを整理:自社に合ったCRM選びのポイント

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最終更新日: 2025年6月3日

多くの企業が導入を進めているCRM(顧客関係管理)ツール。中でも代表的なのがHubSpotSalesforceです。

本記事では、SalesforceとHubSpotの違いを業務プロセス・導入規模・コスト・UI・カスタマイズ性など多角的に整理し、選定の判断材料となるポイントをお伝えします。

1. Salesforceとは?

Salesforceは1999年にアメリカで誕生した、クラウド型のCRMプラットフォームです。
「No Software」というスローガンのもと、Webブラウザ上で動作するSaaSモデルを普及させた先駆けです。

特徴

  • 世界中のエンタープライズ企業で利用されている実績
  • 営業・マーケ・カスタマーサポートなど、用途別のクラウドを提供
  • AppExchangeによる拡張、Apexによる高いカスタマイズ性

2. HubSpotとは?

HubSpotは2006年に設立されたCRMツールで、インバウンドマーケティングを起点とした成長を遂げてきました。
中小企業向けの手軽なツールとしてスタートし、現在ではエンタープライズにも対応しています。

特徴

  • マーケティング、営業、カスタマーサポートの機能を1つのUIで提供
  • ノーコードでの設定や操作が可能で、現場主導でも導入しやすい
  • 無料プランからスモールスタートが可能

3. UIと操作性の違い

Salesforce

  • 機能ごとにUIが分かれており、柔軟にカスタマイズ可能
  • 初学者にはややとっつきにくい設計
  • 開発者向けの自由度が高く、複雑な業務にも対応可能

HubSpot

  • モダンで視覚的に整理されたUI
  • ノーコードで完結するワークフロー設計
  • 一貫したUIで、習得コストが低い

4. ターゲット企業の違い

Salesforce HubSpot
対象 中堅〜大企業 中小企業・スタートアップ
特徴 複雑な業務に対応、IT部門がある企業向け 少人数でも導入しやすい、現場主導で導入可能

5. 価格体系の違い

Salesforce

  • 基本機能はシンプルだが、カスタマイズやサポート追加でコストが増加
  • 導入時にパートナー企業の支援が必要な場合が多い

HubSpot

  • 無料プランからスタート可能なフリーミアムモデル
  • 成長に応じて段階的に機能拡張可能
  • 有料プランはユーザー数や機能ごとに価格が変動

6. 設計思想の違い

  • Salesforce:機能をモジュールごとに組み合わせる「パズル型」の設計
  • HubSpot:マーケ・セールス・カスタマーサポートを統合した「ワンパッケージ型」の設計

この違いは、連携性や運用設計に大きな影響を与えます。


7. カスタマイズ性と拡張性

Salesforce

  • 独自開発言語(Apex)でフルカスタマイズが可能
  • ワークフローやデータ構造も自由に設計できる

HubSpot

  • 標準機能が豊富で、ノーコードでも多くの業務に対応
  • 一部JavaScriptやPythonによる拡張も可能

8. 連携やエコシステム

Salesforce

  • AppExchangeを通じて、業種特化型アプリとの連携が充実
  • 高度な連携には専門知識が必要

HubSpot

  • Google WorkspaceやSlackなど、モダンなSaaSとスムーズに連携
  • APIも充実しており、内製での連携開発も可能

まとめ:どちらが優れているか、ではなく「どちらが合っているか」

CRMツールの選定で大切なのは、自社の現在の規模・業務フロー・将来の成長戦略にどれだけフィットするかという視点です。

  • 大規模かつ複雑な業務設計が必要な場合はSalesforce
  • 小〜中規模でスピーディに導入・改善を回したい場合はHubSpot

それぞれの特性を理解し、自社にとって最適な選択をしていきましょう。

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